甥っ子が
この障害の特徴である
会話を汲み取る事が出来ない
空気が読めない
スキンシップを極端に嫌がる
彼独特のルーティーンをこなさなければ落ち着かない
同じ動作を繰り返す
こだわりが強い
チック症の発症
たまたま自分の息子が発達障害だったから
そういった子を目にする機会が多く
だから気が付いたが
妹や母は
ただのこだわりが強い扱いにくい子の認識だった
私は妹に病院へ行く事を勧めた
妹にカウンセリングが必要だからだ
もちろん
障害児童にも必要だが
一番側にいる人間にも心構えと安らぎが必要だ
そして
義理の弟もカウンセリングするように促した
あえては言わなかったが
彼もアスペルガーだ
彼女らの新婚当初
彼は落ち込むと部屋の角で一日中壁に向かって体育座りをしていると妹は言い、それを「そういう人だからしょうがない」と言っていた。
国際結婚だからと文化の違いだからと、周りで納得していた
それ以外にも数え上げたらキリがない。
けれど、しょうがないと諦めていた
とても優秀であったが、人とコミニュケーションが取れず職も転々とした
母は優秀なその義理の息子をとても可愛がった
ステイタス好きは一生だ
自分の義理の息子が
外国人であること
優秀である事
それに選ばれた妹の事
ハーフの可愛い孫の事
全てが自慢だった
彼もその母ととてもよく似た嗜好で
素敵な自分だから、自分に掛けるものに糸目はつけない
カッコイイ自分を演出し
彼目線で不恰好な家族が集まるらしいプールには恥ずかしいから行きたくないけれど、
上半身裸で砂浜を歩くのは格好良いからと
3人いる息子の中で太った2人は留守番させ
見た目が一番美しい息子をアクセサリーの如く連れ歩いた
妹はそれを全て許した
そんな彼と離婚したいと言ったら、彼は堂々とこう言った。誰が僕の世話をするの❓あなたしかいないでしょ❓
妹は昔から駄目な男が好きだった
自分じゃなきゃこの人は駄目なんだという男ばかりと付き合っていた
今、彼がアスペルガーと分かり
今思うと病気なんだから仕方がないと思える部分もあったが、だからと言って私は彼が嫌いである事は変わらない
はっきり言う
差別ではない
同じ障害を持っていても
甥っ子しかり
他の子しかり
空気は読めずとも
コミニュケーションは苦手でも
色んな弊害は有っても
彼らは決して意地悪でない
とても優しい
相手の感情を汲み取る事が出来ず
それによって思いやりが無いと勘違いされやすいが違う
慈しみ、愛でる事が出来、人が喜ぶ事をしようとする
たとえそれが、相手がそれを求めていなくとも…
それでも、彼らには彼らなりに思いやりがあるのだ
障害有る無しに関わらず
思いやりのない人間はごまんと居る
彼はごまんと居る思いやりのない人間の中の1人に過ぎない。
障害は弊害ではない
彼の人間性に問題があるのだ。
今、素敵な自分にアスペルガーという障害の疑いがあると知った彼はショックで鬱になった
それを知った母は、手のひらをあっさり返した
はっきり言う
私は差別はしない
だが
好みはある