うちはたまたま大丈夫だった

 

次男がまだ一歳にも満たない頃

自室で風邪の高熱により意識を失った

あまりの急さに驚いて

病院に連絡し連れて行く途中で大きなゲップを出した

 

その時期はすでに障がいの診断を受けていたし

一生ずり這いの可能性が高いと言われてた

病院で熱性痙攣の診断を受け

今後それとも戦わなくてはと覚悟した

 

随時頭の先からつま先まで

まさに全身検査づくしだった

 

1歳半で何度目かの肺炎の入院中に

ベッドの中で急に立ち上がった

 

学習障がいは残ったが

今はきちんと自立して働けている

 

うちはたまたまだった

本当にたまたまだった

ただそれだけだ

あれから15年

私達のような者は

15年という歳月はつい最近

忘れたい

忘れられない

忘れてはならない

そんな日常

私達には生きなければならない理由がある

生き残ってごめんなさい

 

シワはしょうがない

叶うなら形の良いシワ

眉間のシワとブルドッグの如き二重顎のシワ

今までは憧れだった二重のシワ

ただ…右まぶたは波のような歪んだシワ

笑うと出来る目尻とまぶたに踏み散らかした鶏の足

深く刻まれた額の溝

 

気づいた時には遅かった…

自分の顔をじっくり見れるようになった時にはもう