あの子達の父親が子供達に会いたいと言ってきた
会える段取りをとって
指定された日時に行かせた
うちからは片道2時間かかる
バスに乗せてしばらくしたら
天気が悪いから延期してくれという
もう向かったと言うと
では現地に向かうと言った
来なかった
途中電車が止まったと連絡があり
しばらくしたら
本当は熱があるからつらいと言い
帰るから皆に謝ってくれと言った
私の子供達が何をしたのだ
同じように悪天候の中
一生懸命向かい
やっとついたら向こうから会いたいと言った父親がドタキャン
子供達には父親が最低の人間だとは教えていない
あなた達は愛されているんだと
良い父親だったが、私の我が儘で別れたんだと育てていた
子供達はそのまままた2時間かけて
ただ帰ってきた
久しぶりに殺意を覚えた
新しい家庭を持って幸せでなのだろう
壊してやりたい
壊してやりたいが
子供をのために飲み込む
そしてのうのうと
あいつは幸せを手にしているのだ