私は自分を知っている
ブスでスタイルが悪い
さして頭が良いわけでもないし
何か才能があるわけでもない
そしてなにより中途ハンパ

周りに好かれたくて
明るいフリ
子供のフリ
優しいフリ
楽しいフリ
フリ フリ フリ フリ

本当は神経質で さほど楽しい事もなくて いじわるで
父や母は
才能あるもの
努力するもの
そして
結果がなにより大好き

私はいつからか
彼らを心の底から憎み始め
それとはうらはらに気に入られるよう必死になる

お前は優しい
お前は明るい
お前はよく笑う
お前は私達にはいつまでも子供

私が彼らに喜ばれたのはたったのこれだけ

あとは妹が全て持っていった
彼女は美しく頭も良くてそして努力の人だ

彼女はみんな持ってる

それなら
私は自分の出来る全てで彼らの気を惹こう

無意識ではなかった
意識的にそうしてきた
それでも。
彼らには気に入られない
何をやっても気に入られない
これもまた失敗した

私は憎むべき彼らに いつ気に入られるのだろうか