あの男のせいで

私はいつまで疑心暗鬼でなければならないのだろう

 

アナタは信用出来る人だけど

あの男のせいで疑ってしまう

信じたいのに それは出来ない

 

人を信じるな

 

小さな時から疑うよう育てられ

あの男によってトドメを刺された

 

小さな時から親の欲に振り回され

あの男の欲に振り回され

信じたいと願う度

愛されたいと願う度

それが強ければ強いほど

人を信じてはいけない事を改めさせる

何度も何度も繰り返す

分かっていても求めていた

無償の愛

 

求めるな

怪我するぞ

 

あなたは違う

きっと違う

だけど信じない

 

怖い

怖い

怖い

 

怖い

怖い

怖い

 

子供たちが傷付くのが

あの娘が傷付くのが

 

出来る事ならずーっとそばを離れないで

あの娘が傷付かないように守ってあげたい

けれど

悟られてはいけない

あの男がしでかした事を

そのせいで

私がいつも過敏になっている事を

 

普通にしてなければ怪しまれてしまう

知られてしまう

他の誰に知られても構わない

この子たちに気付かれなければ

この子たちが知らなければ

 

どうか

子供たちだけでも普通の幸せを

「普通」の生活を